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 災害医療のキーワード、CSCAとTTT
H29.2月号
 災害医療を語る際にCSCAとTTTがキーワードとなる。CSCAというのは、最初のCがcommand & controlで、まずは指揮命令系統を確立せよということである。災害医療の現場は大混乱になる。自分が誰の指揮下で活動し、どのチームと連携をしているのかを把握していなければ、混乱するだろう。そのため、現場に到着した場合には、現場の上位組織に到着報告をし、指揮下に入る、もしくは指揮する側になる必要がある。次のSは Safetyである。このSafetyは、Self、Scene、Survivorといい、自分自身の安全、Sceneは現場、そしてSurvivor傷病者である。SelfとScene、自分と現場の安全を順に確保し、その後Survivor にアプローチせよということになり、とにかく安全を確保するということを非常に重要視している。3番目のCはCommunication情報であるが、東日本大震災でも、情報が災害を制するということを思い知らされたそうだ。情報があれば、限られた医療資源をどこに有効に配分すればいいかということがわかる。いかなる情報をどこから集めるかということがこのCommunicationということになる。4つ目のAが、集めた情報をいかに 評価(Assessment)して、そしてTTT 、Triage(トリアージ)、Treatment(治療)、Transport(搬送)のストラテジー(戦略)を立てるかというところが非常に重要になるということになる。 
 災害医療では「一人でも多くの傷病者を生命の危険から脱するためには、どう行動したらよいのか」ということが求められる。限られた医療資源で、どう行動をしなければいけないのか? 医療者として全力で生命と向き合い、正しい知識を持って、医療処置を行っていく、そして、その周辺の環境整備が重要となる。      

文献:小井土 雄一:災害医療 ドクターサロン56巻11月号(10. 2012)

 在宅療養支援診療所
H18.5月号
 高齢者ができる限り住み慣れた地域で療養しながら生活を送れるよう、また身近な人に囲まれて在宅での最後を迎えることも選択できるよう、医療機能の分化・連携を推進する視点から診療報酬上の制度として今次改定で新たに設けられた。

 要件としては、①診療所において24時間連絡を受ける医師又は看護職員を配置し、その連絡先を文書で患家に交付していること。②他医療機関の医師、訪問看護ステーション等の連携により24時間往診・訪問看護ができる体制、緊急入院を受け入れる体制が確保されていること。③医療・介護サービスとの連携を担当する介護支援専門員等と連携していること。

 さらに診療報酬としては、在宅療養支援診療所と連携している病院では、地域連携退院時共同指導料が算定できる。また200床未満の病院では、在宅時医学総合診療料が新設された。在宅療養支援診療所においてはターミナルケア加算が大幅に引き上げられており、入院から在宅療養への移行が促進されている。

 サーチュイン(sirtuin.SIRT1)長寿遺伝子
H23.8月号
 サーチュインとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非常に重要な役割を担っている酵素群(たんぱく質)である。酵母では「Sir2」、マウス(実験動物)では「Sirt1」、ヒトにおいては「SIRT1」と表記して区別する。
 発見したのはマサチューセッツ工科大学生物学部のレオナルド・ギャランテ教授である。このサーチュインでショウジョウバエの寿命は30%向上、線虫の寿命は50%も増加したそうである。
 「サーチュイン長寿遺伝子」は老化を遅らせ寿命をのばすものであり、ヒトであれば10番目の染色体に存在する。
 サーチュイン遺伝子は普段活性化していない。活性化する引き金を引くのは「少ない食料」であること。食事のカロリーを制限したときに強力に活性化するそうだ。これは、生物として食料が少なくなると子孫を作ることよりも体を維持しようと働く本能から生じる。
 サーチュイン遺伝子が活性化すると、細胞の若返りや代謝の増進をはじめとする、老化を抑制するさまざま効果がはたらくとされる。このため、サーチュイン遺伝子を活性化させることで寿命を延ばすことが可能になる、と期待されている。
 日頃からエコモードで暮らしていくことによって元気で楽しく長生きすることができるようだ。また、ワインなどに含まれるポリフェノールの一種、「レスベラトロール」と呼ばれる物質には、サーチュイン遺伝子の働きを活発化する効果があると言われている。

 里山資本主義
H26.11月号
 人と人とが「つながること」で、地域に眠っていたものに新たな価値を見い出し、その資源を大切に使い、融通し合うことにより、持続可能で豊かな生活を実現する。この考え方を里山資本主義といい、お金が一番大事だという「マネー資本主義」からお金に依存しないサブシステムを再構築しようとする考え方である。
  岡山県の真庭にある集成材を造る工場では製造過程で出てくる木くずで発電し、工場の電気を全て賄っている。さらに現在では、地域の間伐材等を使い真庭市の殆どの電気を供給することができる発電所の建築が進んでいる。こうした取り組みは真庭地域の経済を活性化し、人口減少の歯止めになると期待されている。
  医療も、自由な競争、無限の消費は、たちまち医療資源の枯渇を招くことになる。今後、超高齢化社会に直面する地域の医療・福祉は、限られた人材や財源を上手くやりくりしなければ持続可能なサービスを提供し続けることは困難である。
 これからの地域コミュニティと地域医療・福祉の関わりは、さまざまな地域資源を活用する里山資本主義的な視点で考えることが大切である。

 サブプライムローン問題
H19.11月号
○サブプライムローンとは
 サブプライムローンは米国の低所得者層を対象とした住宅ローンで、一般的に最初の2年ほどは金利が低く固定され、その後金利が大幅に高くなる仕組みになっています。そのため利用者は購入した住宅の価格が値上がりした時点で、その住宅を担保にしてローンを借り増して対応したり、信用力の高い個人向けのプライムローンに借り換えを行う等で、金利負担を軽減する措置を取るのが一般的となっています。

○問題は何故起こったか
 米国で2004年頃から普及・拡大してきた住宅ブームが2006年に終わり、住宅価格が上昇から下落に転じたことや金利の引き上げにより、前記のような借り増しや借り換えができず、ローンの返済に行き詰まるケースが続出し、破綻するサブプライムローンが急増したことから問題化しました。

○何故経済に悪影響を及ぼしたのか
 住宅ローン会社は、その債権を小口証券化して売り出しており、多くのヘッジファンドや金融機関が関係しています。こうしてサブプライムローンに関連した投資が広がる中、昨年から今年にかけて同ローンの焦げ付きが増加し、証券価格が大きく下落。住宅ローン会社の破綻が続発し、投資していたヘッジファンドもその資金を提供した金融機関も連鎖的に損失を被ることになり経済に悪影響が出ました。

 ジェンダーフリー
H16.1月号
 人間は一人ひとり違っている。それを女であるか、男であるかということによって生き方、考え方、習慣や役割まで固定的に伝統的な枠にはめてしまう性の区別の仕方が、ジェンダー(社会的・文化的に形成された性別)である。

 これは、セックス(生物学的性差)とは違い、生後に社会や文化によって作られたもので、時代によって変化していくものである。

 ジェンダーフリーとは、ジェンダーに縛られず、「女らしさ」「男らしさ」という固定化された性役割からフリーになることである。
 以上がジェンダフリーの考えである。
        
 以下は私見であるが、たしかに男と女は対等で平等だ。しかしこの考えの最大の欠点は、性差をどこまで考えるか、或いは許すかということが人によってバラバラで、結局は自分の都合の良いところで落とし所を見つけている点だ。
 
 ということは、行き過ぎた考えを持つ人は性差をも否定することになりかねないのではないだろうか?

事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)
  事業継続マネジメント(BCM:Business Continuity Management)
H25.5月号
 BCPとは自然災害やテロなどの不測の事態において、企業の事業継続をはかるための方針や手続きを示した計画のことです。BCMとはそのような自然災害や不測の事態による様々なリスクに対して迅速かつ効果的に対処し、事業活動の継続性を確保するための戦略的な運営管理手法のことです。
  具体的にいえば、BCMはBCPの実行に必要な準備・資源の導入などについて、PDCAサイクルで見直し、管理する仕組みを意味します。
  実際、そのような不測の事態においては、より実践的な形でBCMが整備されていないと、BCPが単なる紙上の計画に終わってしまうかもしれません。
  欧米の企業では、早くから不測の事態に対する備え、災害時復旧計画などの枠組みでBCPの策定が行われきました。
  BCPが国際的にも広く注目されるようになってきたのは、ニューヨークの9・11同時テロ事件以降であるといえます。被害にあった企業の多くがバックアップセンターを備えていたため、事業継続に成功したことが大きな話題になりました。
  国内では、この事件を契機としてBCPに関する検討が進められ、2005年に中央防災会議から「事業継続ガイドライン」が公表され、2006年には中小企業庁から中小企業の経営者が過度な負担なく自社BCPを自力で策定運用できるようにするための、「中小企業BCP策定運用指針」が公表されました。現在、BCPの策定は企業の社会的責任(CSR)として位置づけられています。

 地震、雷、火事、親父
H25.12月号
 地震、雷、火事、親父(台風)、これは世の中の恐ろしいものを並べたことわざです。
  最近では、記録的な大雨や竜巻まで起こり、今まで想定していなかった大きな被害を受けています。いつ起きるか分からない地震、ある程度予測の立つ雷や台風などは早めの対策が可能ですが、その対策も、これからは災害発生時の避難を含めて、今まで以上のことを想定して講じていかなければなりません。
  また、火事となると、特に病院の火事となると避難対策のみでは万全とはいえず、火事を発生させない細心の注意や対策が必要です。古くなった電気器具からの漏電はないか、掃除が行き届いていない埃まみれのプラグはないか、電気のコードを束にしたまま使用していないか等々。今は敷地内禁煙を実施している病院が多いため、タバコの火の不始末は少ないでしょうが、油断は禁物です。火事は発生したとき、初期消火を含めてその対策は必要ですが、何よりも大切なことは、火事を絶対に起こさないことにあの手この手と対策を講ずるべきでありましょう。
  地震、雷、火事、親父。古くなったことわざのようですが、なぜか、新鮮なことわざのような気がします。

 自炊
H23.5月号
 自炊といっても、料理を自分ですることではない。本を裁断し、スキャナで取り込んで、自分で電子書籍を作ることである。自分でコンピューターに吸い上げる「自吸い」が語源らしい。自炊専用の裁断機やスキャナが販売されており、背表紙をばっさり切断して、両面同時スキャナでスピーディにパソコンに取り込むことができる。本を切断することに抵抗がある人も多いと思う。しかし、捨てるに捨てられなかった書籍を取り込んで溢れかえっていた書斎の書棚をスッキリさせたという人、重くて持ち歩くのが大変だった医学書や患者さんへの説明情報をiPad等に入れて持ち歩いている医師が最近増えてきた。書籍のスペースと重さが気にならないだけでなく、パソコン画面上で文字を大きくして読めるという利点もある。
 電子書籍が広まると、紙の書籍が購入されなくなるだろうか。医療関連情報や、雑誌、新聞などスピードが求められ、時が経てば不要となるものは最初から電子書籍にとって代わられるかもしれない。しかし、紙の質感、手に取って読む感覚は他に代えがたいので、書籍はなくならないだろう。文学書は、手に取ってページをめくりながら読みたい。

 社会医療法人
H19.2月号

医療法人内の新しい区分の1つ。
医療法人が地域医療の主役を担っている現状は既に存在しているが、最近では、公益性の高い医療を担ってきた自治体病院が三位一体改革や地方財政の逼迫化により、赤字体質の慢性化という非効率的な状況、医療機関自体の閉鎖に陥ってきている。 そこで、今後は医療法人に地域医療の主役を本格的に担いつつ、医療法人の運営上の知恵を活かし、効率的に取り組めると考え、平成18年に医療法を改正。平成19年度より社会医療法人という新しい法人類型が創設されることとなった。
社会医療法人の特徴としては下記の通り。
・ 公益性の高い医療を担うことができる
・ 指定管理者制度の有力候補として新医療計画などによる支援を受けられる
・ 財務監査が義務化
・ 社会医療法人債(公募債)の発行が可能
・ 社会福祉事業の運営が可能
・ 役員の給与制限、自己資本比率、理事長要件などの緩和
・ 重要事項の決定は、外部の専門家を含めた評議会で行なう

また、特別医療法人の受け皿としても機能することとなり、特別医療法人
は発展解消のうえ、2012年(平成24年)3月に廃止される予定。


特定・特別医療法人との比較

  特定医療法人 特別医療法人 社会医療法人
根拠法 租税特別措置法 医療法 医療法
認可・承認 国税庁長官の承認 都道県知事による
定款変更の認可
都道県知事による
定款変更の認可
要 件 医療法人のうち、
・財団又は持分の定めの無い社団
・自由診療の制限
・同族役員の制限
・差額ベッドの制限
・給与の制限(年間3600万円以下)
医療法人のうち、
・財団又は持分の定めの無い社団
・自由診療の制限
・同族役員の制限
・給与の制限(年間3600万円以下)
医療法人のうち、
・財団又は持分の定めの無い社団
・公益性の高い医療サービスを提供
・同族役員の制限
残余財産の帰属 国等に所属 国等に所属 国等に所属
法人税率 22% 30% 未定
収益業務の可否 ×
法人数 395 61


 #8000
H23.11月号
 小児救急電話相談をご存知でしょうか。子どもの急な病気に困ったら、全国どこからでも電話で「#8000」を押すとその地域の小児救急電話相談に繋がります。時間帯は地域によって異なりますが、岡山県内では平日は19:00~23:00、休日(土曜含む)は18:00~23:00の間、「#8000」を押すだけで、自動的に繋がります。携帯電話からも掛けられます。繋がらない場合は、086-272-9939も利用できます。
 小さな子どもを持つ保護者が休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのか、判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができるものです。急な発熱、けいれんなど具合が悪くなったときなど、適切なアドバイスが受けられます。おおむね15歳以下の子ども及びその保護者が利用対象者です。
 大人対象のものは、東京消防庁で始まりました。「#7119」ですが、これはまだ、東京のみの実施です。東京都が2010年に実施した調査によると救急隊の出動指令から病院に引き継ぐまでの平均時間は51分。医療機関に搬送された時点で「軽症」と判断された患者は約54%だそうです。急病やけがでパニックになり「119」に飛びつくのは仕方ありませんが、迷ったら相談できるシステムができれば、救急車の有効利用や夜間の救急医療従事者の負担軽減に繋がるのではないでしょうか。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
H26.4月号

 SFTSは2011年に初めて特定された新しいウイルス、SFTSウイルスによって引き起こされる病気だ。このウイルスを保有している野外のフタトゲチマダニ等のマダニに刺されることによって感染する。また、感染者の血液・体液との接触感染も報告されている。
  刺されてから6日~2週間後に発熱、倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が現れ、重症の場合は、死に至ることもある。
  2009年3月~7月中旬にかけて中国中央部で原因不明の疾患が集団発生したことで本感染症の存在が明らかになり、2011年に原因ウイルスであるSFTSウイルスが確認された。中国では、フトゲチマダニやオウシマダニといったマダニ類からウイルスが見つかっていて、これらのマダニが活動期になる春から秋に患者が発生している。
  日本では2013年1月、SFTSウイルスによる症例(2012年秋に死亡、最近の海外渡航歴なし)が国内で初めて確認された。ウイルス自体は以前から国内に存在していたと考えられている。SFTSウイルスを媒介すると考えられているマダニ類は国内に広く分布し、2013年7月、岡山県で初めての「SFTS」が発生した。

*マダニ類に刺されないよう注意
・マダニは、主に草むらや藪・森林にいる。このような場所で長時間地面に直接寝転んだり、座ったりするのは止める
・草むらなどに入るときは、長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用する。また、色の薄い服はくっついたダニを見つけやすくなる
・服の上や肌の露出部分に、防虫スプレーを噴霧しておく
・地面や草むらに直に寝転んだり、腰を下ろしたり、服を置いたりするのは止める


 10万人の命を救うキャンペーン(100K Lives Campaign)
H26.3月号

 岡山労災病院長 清水信義先生が、広報誌「緑の風」2010.12.1号で既に述べられていることであるが、最近一部が一般紙に出ており、今回のキーワードで取り上げてみた。
10万人の命を救うキャンペーンは、米国IHIによって、医療過誤から10万人の患者を救うキャンペーンとして2005年1月から2006年6月までの18か月間、3,100の病院が参加して行われた。このキャンペーンにより122,300人の患者の命が助かったと推定された。次いで、2008年5月から、次のキャンペーンとして500万人(5M Lives Campaign)で開始されており、意図されなかった医療の障害全てに関するもの、もちろん死亡や傷害も含めたものを対象としている。
日本では、医療安全全国共同行動(いのちを守るパートナーズ)として、全国の病院が自主的に参加登録することにより実施されている。医療の質・安全の確保と向上を目的としている。目標は、1)危険薬の誤投与防止 2)周術期肺塞栓の防止 3)危険手技の安全な実施 4)医療関連感染症の防止 5)医療機器の安全な操作と管理 6)急変時の迅速な対応 7)事例要因分析から改善へ 8)患者・市民の医療参加 S)安全な手術-WHOの指針の遵守となっている。継続的にフォーラムが開催され、多くの病院の参加が期待されている。 


 情報セキュリティシステム (ISO/IEC15408・27001)
H26.8月号
  いまや情報システムやインターネットは、組織運営に欠かせないものになっている。現在は、情報システムへの依存による利便性の向上と引き換えに、大きな危険性を抱え持つことになった。情報システムの停止による損失、顧客情報の漏洩による組織のブランドイメージの失墜など、情報セキュリティ上のリスクは、組織に大きな被害や影響をもたらす。多くの場合、被害や影響は院内に留まらず院外の関係者へも波及することとなる。
  組織にとって、情報セキュリティに対するリスクマネジメントは重要な経営課題のひとつと考えなければならない。特に、個人情報や顧客情報などの重要情報を取り扱う場合には、これを保護することは、組織にとっての社会的責務でもある。
 今日、情報セキュリティ対策は、世界的にも重要な経営課題であると認識されており、情報セキュリティ製品・システム評価基準(ISO/IEC15408)や情報セキュリティマネジメントシステムの認証基準(ISO/IEC27001)が、国際標準として規格化されている。情報セキュリティに係る主要な事故やトラブルとして、機密情報の漏洩・ 個人情報の流出・ホームページの改ざん・システムの停止・ ウイルスへの感染などのリスクが、組織の規模に関係なくどのような組織にも存在していることを認識し、これらのリスクを可能な限り軽減するために、適切な情報セキュリティ対策を導入する必要がある。

 賞味期限と消費期限
H16.2月号
 安全な食品を食べたくて、一番気になるのが食品の期限表示。「1日くらい過ぎていたって、大丈夫じゃないの?」って思うこともあるし、「心配だから捨てちゃえ!」って思うことも。

 さて、食品に表示されている日にちには、「賞味期限」「消費期限」「品質保持期限」など異なった表現がされている。どれも同じと思いがちだが、実は微妙に意味が違うのだ。

消費期限
 あまり日持ちのしない、ナマモノと言われる加工食品に対して表示されるもの。多くは5日以内に消費するべきものに対してつけられる。「購入後は冷蔵庫で保存」などの保存方法が同時に記入されている。 この日にちはギリギリではなく、多少安全策をとって期限表示を短めに設定してあるので、1日過ぎたからといってすぐ食中毒を起こすわけではないが、日にちの過ぎたものを食べて何かあれば、それは食べた人に責任があることになる。

賞味期限、品質保持期限
 この2つの意味はほぼ同じ。一般的に6日以上日持ちのする食品に使われる。書かれた保存方法を守った場合、おいしく食べられかつ食べきって欲しい日にち、という意味である。かなりゆとりのある期限日なので、多少過ぎても、品質は落ちるかもしれないが食べられるものが多い。

 女性医療
H20.10月号
 「女性医療」という考えは1980年代に米国で注目されるようになり、その後、日本でも性の違いに配慮した医療への取り組みが始まった。従来、体や心の病気は男性も女性も同じように取り扱われてきたが実は疾患によってはその発症頻度や症状の出方が異なることがわかってきた。さらに薬剤によっては男性と女性で効果の出方などが異なることも明らかになり、性に配慮した疾患の診断、治療が必要になった。
 「女性医療」とは、単に臓器別の医療を行うのではなく、女性という性別を考慮した上で、女性の心と身体を総合的に診察する医療である。
 近年、女性のライフスタイルは目まぐるしく変化し家庭内や社会の一員としての役割が多く要求され、家庭内暴力や経済・心の問題など年々女性たちが担う問題は重く、多様になってきた。体の性だけでなく、社会の中で生活する女性としての性が健康状態に大きく影響している。
 「女性医療」は、主に女性医師による「女性外来診療」として行われる。まずじっくり話を聞いて患者の全体像を理解し、その後の専門外来への振り分けを主体とする入り口の役割と、むしろ紹介されて受診する専門外来の場合がある。
診療だけでなく心身の悩みについての相談や健康維持に役立つ講演活動も行われている。また、心理士による幅広い心理的ケアを行ったり、女性の生活面での問題解決に専門のソーシャルワーカーを配置する施設も増えてきた。

 新医師臨床研修制度
H18.10月号
 新医師臨床研修制度の基本理念は、「臨床研修は、医師が、医師としての人格を涵養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学および医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷または疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることの出来るものであること」とされている。

 臨床研修病院は、単独型・管理型・協力型臨床研修病院として指定される。臨床研修病院群は、管理型・協力型臨床研修病院及び臨床研修協力施設により構成される。

 新医師臨床研修制度の実施は、手上げ方式で、平成15年10月27日付で指定、平成16年4月からスタートした。

 研修医の処遇は、研修手当、時間外勤務および当直、社会保険・労働保険、医師賠償責任保険等、研修医に対する適切な処遇の確保を求めている。また、アルバイトについては雇用契約の中で禁止と規定することを求めている。

 制度が始まる前から危惧されていた医師の偏在など、大学よりの派遣医師の取り止めなどが多発し、「隠岐島の産婦人科医が居なくなった」等、医師不足が現実のものになり、定員増対策が実施されつつある。

 新素材
H25.7月号
 新素材とは、これまでの常織を打ち破る素材で、繊維、食品、金属等、あらゆる分野で開発が進んでいる。なかでも普段の生活になじみの深いものにヒートテックから形状記憶合金、調光ガラス、太陽電池、そしてランニングシューズのクッション材にいたるまで、次々と登場している。
 医療機器材料にあってもしかりである。まさに夢のような、究極の素材が次々と誕生している。なかでも、カーボンナノチューブのように、鋼鉄の数十倍の強さを持ち、いくら曲げても折れないほどしなやかで、薬品や高熱に耐え、電気や熱をよく伝える。コンピユータを今より数百倍高性能にし、エネルギー問題を解決する可能性まで秘めているといわれている。まさに夢の素材である。
 このような新素材が発見され、これからの医療機器にも登場してくるであろう期待感が新しい時代の到来を予感させる。
 そういえば、最近アメリカで特許を取った新素材のタオルに出会った。タオルを60℃のお湯にひたし、絞ったあと2度3度パンパンパンとはたいて首に巻くと、いきなりのひんやり感に変わる。今までのクールタッチの素材とは違った涼しさが続く。
 これから増えてくるであろう熱中症対策に効果ありや。

 ストレスチェック制度
H27.7月号

 ストレスチェックの実施義務が、平成27年12月1日から施行される。
ストレスチェックの実施により労働者のメンタルヘルス不調の未然防止・労働者自身のストレスへの気づきを促す・ストレスの原因となる職場環境の改善につなげることが制度の目的となっている。(労働者50人未満の事業場は当分の間努力義務)
実施にあたり①実施責任者と方針の決定 ②担当者(衛生管理者、メンタルヘルス推進担当者など)による実施計画の策定・実施の管理 ③実施者(産業医など)のストレスチェック実施(企画及び結果の評価)面接指導の実施 ④実施事務従事者(産業保健スタッフ、事務職員など)調査票の回収、データ入力等の整備が必要となる。
ストレスチェック項目は、仕事のストレス要因・心身のストレス反応・周囲のサポートの3領域からなり、標準項目は57項目で「職業性ストレス簡易調査票」を参考にする。記録の保存は5年間、1年以内ごとに検査結果報告書を提出しなければならないとされている。
  実施後は、高ストレスと評価された者のうち、面接指導の申出を行わない労働者に対して、面接指導の申出勧奨を行うことが推奨されており、集団的な分析とその結果に基づく職場環境の改善を図る仕組みの検討等が努力義務となっている。


 スパイクス
H20.9月号
 スパイクスとはがんの診断結果や再発などの悪い知らせを少しでも良い形で患者や家族に伝えられるよう、医師が心得ておくべき六項目を示した情報提供術(SPIKES)のことである。
 スパイクスは六つのカテゴリーで構成されている。
① Setting
 時間や面談の環境を十分配慮し忙しくても立ったままでの話は避け、全体を落ち着いて見られる医療関係者を配置する。
② Perception
 患者の話をよく聴き、患者がどう病気や治療を理解しているかを知る。
③ Invitation 
 「悩みをわかってくれる」など患者に信頼され、患者に聞く耳を持ってもらう。
④ Knowledge 
 学会の診療指針などを正しく理解し、それに基づき適切な治療の情報を提供する。
⑤ Empathy 
 患者の状況に共感する。
⑥ Strategy&Summary 
 患者に今後どうすれば良いのかを具体的に提案し、追い詰めないように「困ったらいつでも連絡を」などと伝える。

 スパイクスは米臨床腫瘍学会(ASCO)の関係者が2000年代に入って考案したものであり、説明の不満や不信感をできるだけなくそうと、医師等のチームが治療関係者向けに普及活動を進めている。
          

 スマートコミュニティ
H24.12月号
 スマートコミュニティとは、電気やガスなどのエネルギー、水、情報といった都市生活に不可欠なものを、地域全体で賢く(スマート)使おうという環境配慮型都市のこと。
街全体の電力の有効利用や再生可能エネルギーの活用などを、都市の交通システムや住民のライフスタイル変革まで、複合的に組み合わせた社会システムをいう。
  これは、二酸化炭素(CО2)の排出量を抑え、公害などの環境問題への配慮と快適な生活を両立するために、ITや省エネなど多岐にわたる最先端の技術を組み合わせたシステムとしての社会インフラである。
  具体的には、太陽光発電や風力発電など自然条件で出力の安定しない再生可能エネルギーを大量導入する際に、電力系統との連携や需要の制御により、再生エネルギーの有効かつ効果的な利用を可能にする次世代送電網「スマートグリッド」。「蓄電池や省エネ家電」。通信機能が付いた電力量計スマートメーターなどを組み込んだ「スマートハウス」。上水道や下水道、農業用水などをそれぞれ効率よく使う「水の仕組み」。「次世代自動車」。街中の各所で自動車の通行量を把握し、別の道や公共交通機関に誘導することで、渋滞を解消する「新型都市交通システム」などである。スマートコミュニティには公共サービスまで含めた、環境エネルギー分野の様々な技術やノウハウが投入される。
  現在、先進国から新興国まで世界中で構想されており、日本国内では「横浜スマートコミュニティ」「北九州スマートコミュニティ創造事業」「コミュニティ東北」などの事業が展開されている。

 総額表示方式(消費税相当額を含んだ支払総額)
H16.3月号
 消費税法の改正により、平成16年4月1日から、消費者に対する「値札」や「広告」などで価格表示する場合には、消費税相当額を含んだ支払総額を表示する「総額表示方式」が義務付けられる。

 病院の世界では診療報酬が非課税なので大きな影響はないが、検診や部屋代差額、診断書料、自由診療など一部の料金が対象となる。今後、人間ドックのパンフレットや部屋代差額の院内表示などには消費税込みの料金を表示しなければならない。

 表示の方法としては、次のような例が示されている。

[税抜き2000円の検診の場合]
 2100円
 2100円(税込み)
 2100円(本体価格2000円)
 2100円(うち消費税等100円)
 2100円(本体価格2000円、消費税等 100円)

 この改正に伴い、レジシステムをどうするかという問題が派生する。当局は値札や広告において総額表示を義務付けるものであって、レジシステムの変更まで義務付けるものではないといっている。しかし、複数のものの料金計算において、税抜き料金の和に1+税率を乗じるこれまでの計算と、それぞれ総額表示した料金の和は端数処理の関係で金額が違ってくることがある。システムの手直しは避けられないようだ。


 尊厳死法制化
H21.2月号
 国会議員の間で、尊厳死の法制化を目指す超党派の「尊厳死法制化を考える議員連盟」が2005年の始めに発足している。

 東海大学付属病院で起きた安楽死事件は、入院中の昏睡状態に陥った末期の多発性骨髄腫患者に対して、家族が見かねて安楽死を依頼し、医師が塩化カリウムを静脈注射して死亡させたというものである。横浜地裁は、こうした積極的な安楽死が許容されるための要件として、医師の手によることを前提としつつ、Ⅰ)患者の耐え難い苦痛、Ⅱ)死が不可避で切迫していること、Ⅲ)肉体的苦痛緩和の努力がなされたこと、Ⅳ)安楽死を望む患者の医師の明示を挙げた。この事件で医師は殺人罪でとして有罪となったが、こうした毒物などによる積極的な生命の短縮はやはり正当化するのは難しいと思われる。

 安楽死や尊厳死は、一方で至尊であるべき生命を保護するという法の使命と、他方で苦痛や惨めな姿からの解放と安らぎの死への共感に基礎を置く法の寛容、という二つの精神にまたがる問題を提起する。

  わが国の国民文化を背景として医療関係者と患者・家族との間で、よき医療倫理と信頼関係のもとに解決していくのがよいのではなかろうか。
 そこで何よりも大切なことは、複数の医療関係者によるチーム医療体制をとって、患者・家族との十分な話し合いのもとに適切に対処していくことであろう。