佐久総合病院小海分院
小海診療所
老人保健施設こうみ


写真:小海分院
JA長野厚生連 佐久総合病院小海分院

所在地
  長野県佐久郡小海町大字豊里78
院 長
  山口 博 氏
病床数
  99床(一般50床・療養49床)
診療科目
  内科、小児科、外科、整形外科、リハビリテーション科

 佐久総合病院小海分院は、平成15年4月に旧小海赤十字病院より移管され開設、翌年から建て替え工事が行われ、平成17年7月に新分院が開院した。地元5ケ町村とJA長野八ヶ岳の支援を受け、最新の医療機器や療養環境の整った南部の地域医療の中核病院として再スタートした。
 コンピュータシステムで、佐久総合病院本院や小海診療所(オーダーリング)との情報連携が可能となり、診療に有効に活かされている。
 アメニティに関しては、廊下の腰板やカウンターなどに地元の名産である唐松がふんだんに使用されていて、温かみがあり、自宅に近い生活空間の場が患者に提供されている。
 分院の副院長であり、小海診療所の所長でもある北澤彰浩先生から「より地域の中で地域に密着した医療」ということで話があった。
 訪問診療には看護師を同伴し、患者を診るだけでなく、介護者の身体的な面や生活なども把握して診療を行っている。入院、外来、在宅の比率も5対3対2と、病院としては在宅の比率が非常に高い。
 北澤先生は、「現在、医療とは医術で病気を治すことだが、今後の医療は、その人にその人らしい人生を過ごしてもらうために医術で病気を治すこと。ただし治らない病気の時は、最期までその人らしく生きていただくために寄り添い支えることであり、死は敗北ではなく、人生の集大成だと考えている」と話された。患者さんが亡くなられた後も、遺族訪問を行ったり、年に一度『故人を偲ぶ会』を開いたりして、常に農民(地域住民)の健康のことを考えておられた名誉総長である故・若月俊一先生の志であり、理念である「農民とともに」の精神が引き継がれている。
 老人保健施設こうみは、入所80床・通所20床の介護施設で、通所の送迎範囲は10キロと遠方まで行っている。アメニティに関しては分院と同様、フローリング・廊下の腰板などに木材をふんだんに使用し、温かみのある空間を提供している。浴槽は石材で作られており、機械浴も最新のものを備えている。
 小海診療所は、JR小海駅に隣接一体の建物で利便性が活かされている。
 佐久総合病院を中心とする全施設が、若月先生の遺志を受け継ぎ、地域に密着した医療機関として今後益々発展していくと思われた。

(水島中央病院 事務部長 川染一成)