一般社団法人 岡山県病院協会
  会 長  森 下 紀 夫



  このたび、令和8年6月の定時会員総会で重井文博会長の後任として岡山県病院協会会長という重責をお引き受けすることとなりました。会員病院の皆さまをはじめ、関係各位から賜りましたご信任に心より感謝申し上げますとともに、病院の7割が赤字という逆境の時代に持続可能な地域医療と病院経営の重大な2つの課題に、対応していくその責任の重さに身の引き締まる思いでおります。歴代の会長及び役員・会員の皆様の力を借りながら、地域や病院、そしてかかわる人々にとって、最善の方策を考え対応ができたらと思います。どうぞ皆さまお力添えをよろしくお願いします。
  当協会は、昭和37年に岡山県内の病院の健全な発展と医療の充実を図り、県民の健康と福祉の増進に寄与することを目的として設立されました。64年経った今でもその理念は失われることなく、公私・大中小の病院が団結して活動を続けています。この思いを消すことの無いよう、引き続き一丸となって、地域から信頼される医療の提供と持続可能な病院運営の実現に向けて、これからも力を合わせて歩み続けていきます。
  現在、我々の医療・病院業界を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。少子高齢化や人口減少の進行に加え、医療従事者の確保、働き方改革への対応、物価や医療資材の高騰対策、地域医療構想の推進など、私たちが直面する課題は多岐にわたります。医療のデジタル化や新たな医療技術の進展は、地域医療の質をさらに高める大きな可能性がある一方で、地域や施設間での格差を生む危険性もはらんでいます。今後の医療政策の方向性を知る上でも、当協会の果たす役割はますます重要になっています。会員病院が互いに連携し、それぞれの強みを生かしながら、地域の実情に応じた持続可能な医療提供体制を構築していくことが求められています。お互いに情報共有をしながら急性期から回復期、慢性期、在宅医療まで切れ目のない医療・介護連携を推進し、治す医療から支える医療・予防医療まで幅広く対応してまいります。病院経営を取り巻く環境が厳しさを増す中、会員病院が抱える課題を共有し、行政や関係団体との対話を深めながら、現場の声を的確に届けることのできる協会を目指します。
  新執行部一同、会員病院の皆様との連携を大切にし、地域医療のさらなる発展と協会活動の充実に向けて取り組んでまいりますので、今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


令和8年7月